<1>エースは故障を押し「いかせてください」と登板を直訴

公開日: 更新日:

「吹奏楽部の定期演奏会やコンクールも、新型コロナの影響で中止になりましたからね。あのブラスバンドの応援は、選手にとっても大きな力になるんです。彼らも普段磨いてきた演奏の場がなくなったことはつらいはず。その意味では、代替大会ができただけでも、野球ができただけでも野球部は幸せだったんだと……」(和田監督)

 七回終了時点で試合は1―7。ケガを押してマウンドに上がった竹内は八回に1点を失い、その差は7点に開いた。七回以降に7点差がつけばコールドゲーム。拓大紅陵は八回裏の攻撃も無得点に終わり、この時点でゲームセットとなった。

 新型コロナはいまもなお、日本全国に大きな影響を与えている。高校野球界もしかり。この夏、拓大紅陵野球部が紡いだ物語を連載でお届けする――。(つづく)

【連載】コロナ禍の高校野球 拓大紅陵の短い夏

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解