佐藤輝は矢野監督「退任」公言にも動揺のヒマなし “未完の大砲”一本立ちへ阪神総出

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 2019年限りでオリックスを退団し、解説者を務めていた藤井コーチを招聘したのも主に佐藤輝のためと言っても過言ではない。

阪神は左打ちの打撃コーチがおらず、昨季、佐藤輝が後半戦で伸び悩んだのも、それが一因ともいわれている。藤井コーチはオリックスではT-岡田を覚醒させるきっかけをつくり、ソフトバンク時代は柳田を主力に育てた。20年からは学生野球の指導にも携わっており、選手に技術を伝える際の言葉の使い方も磨かれた。佐藤輝育成を任せるにあたって、うってつけの人材かもしれません」とは阪神OBの弁だ。

 井上ヘッドコーチも佐藤輝に関しては並々ならぬ期待を寄せており、1月の自主トレ中には本人に「去年はまだ『お客さん』扱いだったけど、今年は厳しくいくぞ」と、課題の体力不足解消を掲げている。この日も打撃練習の終了10秒前に佐藤輝が終えようとしたところ、「まだだよ!」と制止する場面も。

 佐藤輝が希望している三塁のポジションは、あくまで大山の起用が基本線。矢野監督は「チームのため、選手のため」にユニホームを脱ぐと言った。あえて佐藤輝に右翼をやらせるというなら、なおさら一本立ちさせる責任がある。

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