ソフトB千賀は故障離脱の多さがネックなのに…それでもメジャーが飛びつくワケ

公開日: 更新日:

 勝負どころでエースの働きを見せた。

 昨11日、ソフトバンク千賀滉大(29)がオリックス戦との首位攻防戦に先発。6回2失点で7年連続となる2ケタ10勝目(5敗)をマークし、チームは再び首位に浮上した。

 千賀は今季、18試合に先発し、ここまでの投球回数は124。規定投球回には1イニング足りていない。右肘の張りなどで3度、登録抹消されたことが原因で、昨季も守備の際に左足首の靭帯を損傷、3カ月間の長期離脱を強いられた。

 昨オフ、ソフトバンクと年俸変動制(今季6億円)の5年契約を結んだが、メジャー挑戦する場合は契約途中でオプトアウトできる。今季、海外FA権を獲得し、今オフのメジャー挑戦が有力視される中、ケガの多さがネックになっても不思議ではないが、「メジャーでは相変わらず、高い評価を受けています」とは、米在住のメディア関係者。

「お化けフォークと言われる高速フォークは落差、切れとも全盛期と遜色ない。ストレートの球速、球威も相変わらず優れている。先発としてはもちろん、リリーフの経験も豊富です。故障に関しては、ケガが多いというよりはむしろ、大事に至る前に回避している分、リスク管理の能力が高いと見ているようです。来年1月に30歳になるため、年齢的には超大型の契約は難しいでしょうけど、今オフのFA市場でかなりの人気を集めることは間違いありません」

 もっとも、目下のメジャーの懸案事項はポストシーズンでの酷使だとか。

「投手は消耗品。シーズンは2位か3位で、ファーストステージで敗退するくらいが丁度いいはずです」とは、前出の関係者だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋