DeNA山崎康晃が今オフ、ポスティングでメジャー移籍へ! 最年少200S達成で球団が“ご褒美”

公開日: 更新日:

 先週24日にプロ野球史上最年少で史上8人目の通算200セーブを達成したDeNAの守護神・山崎康晃(29)が今オフ、「夢」に挑戦する可能性が高まっている。

 29歳10カ月での200セーブ到達は、佐々木主浩(横浜)の30歳6カ月を抜く最年少記録。今季は46試合に登板して0勝2敗、リーグ2位タイの30セーブ、防御率1.60の好成績をマークし、首位ヤクルトを追う2位DeNAを牽引してきた。26日からの直接対決で3連敗を喫し、逆転Vは遠くにかすんでしまったが、「山崎は今オフにもポスティングシステムを使ったメジャー移籍が球団に認められる可能性がある」と、さる球界関係者がこう言った。

「首位ヤクルトと最大で17.5ゲーム差もあったものが、一時は4ゲーム差まで縮まったのは、復活して抑えの座を取り戻した山崎の働きが大きかった。仮に逆転優勝できなくても、優勝候補だった巨人阪神が失速する中、独走していたヤクルトを追い上げてセ・リーグを盛り上げたDeNAが、ご褒美として移籍を認める可能性は高そうです。FA権を取る来オフまで移籍を先延ばしすると、球団には1円も入らない。今オフにポスティングを認めれば、メジャー球団から移籍金が入りますから」

■WHIPは0.71と驚異的

 山崎は帝京高から亜大を経て2014年のドラフト1位で入団した。1年目に37セーブで新人記録。18、19年には2年連続で最多セーブと順調だったが、20年に守護神の座を奪われ、21年はセットアッパーを務めるなど、この2年間は苦しんだ。復活をかけた今季は、大好きだった菓子類を断つなどで5キロ減量。抑えの座とともに、ボールのキレと威力を取り戻した。

 昨季は取得した国内FA権を行使せず、現状維持となる年俸2億8000万円の1年契約で残留を決めた。ただ、「長いキャリアの中で一度は経験したい」と19年オフから交渉の席で将来的なメジャー挑戦の意向を伝えている。順調なら来季中に海外FA権を取得する。大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「メジャー関係者がリリーフ投手を見る時に重視するポイントに『WHIP(ウイップ)』というものがあります。その投手が1イニングあたり『四球』と『ヒット』で何人を出塁させたのかを割り出したもので、投手の安定感を測る目安になる。山崎は29日現在0.71。1.10未満なら高く評価され、レッドソックス時代にマークした上原級の驚異的な数値です。スプリットのように落ちるツーシームを武器とし、ゴロに打ち取りやすいというデータもある。一発を浴びにくいところ、故障が少ない点も評価を得られます。一方で直球が150キロ台そこそことスピードがないため、奪三振率が6.60と低い点はマイナス。メジャーのリリーフ投手は平均8.0ほどなので、三振が奪えないという評価になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々