大阪国際女子が12年ぶりコース変更&ペースメーカー復活…真冬レースで“記録狙い”の不毛

公開日: 更新日:

 週末も寒そうだ。

 今年のマラソンの主要大会は29日の大阪国際女子を皮切りに、2月5日別府大分、同26日大阪、3月の東京、名古屋ウィメンズと目白押しだ。いずれも8月の世界陸上ブダペスト大会代表選考会と来年のパリ五輪代表を一発で決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC・10月15日)の出場資格を得るための大会を兼ねている。だが、気温が低いマラソンシーズンに行われるレースが真夏の世界陸上や五輪代表に係ることはふさわしいといえるのか。

■大阪国際女子は12年ぶりにコース変更

 例えば、29日号砲の大阪国際女子マラソンだ。コロナ禍の2年間(2021、22年)を除けば、今年は12年ぶりにコースが大きく変更された。ターン時の減速を防ぐために折り返しポイントをなくし、20キロ過ぎからの上り坂の後に1キロも下り坂にしたのは後半に向けてのスピードアップが目的だ。外国人のペースメーカー(PM)も復活し、大会関係者は野口みずきの日本記録(2時間19分12秒=男女混合)の更新を期待する。真冬のレースにPMの力を借りて好時計を出しても、PMがいない真夏の五輪でメダルには結びつかないことは東京五輪の惨敗を語るまでもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか