全国女子駅伝は“駅伝のための駅伝”に…創設から40年も「マラソン強化」の理念すでになし

公開日: 更新日:

 まさに駅伝ラッシュだ。15日号砲の全国都道府県対抗女子駅伝(全国女子駅伝)に続き、22日には同男子がある。この大会には箱根駅伝を走った選手が多数出場する。

 今月は元日の全日本実業団駅伝に始まり、2、3日と箱根駅伝。1月だけでも港北駅伝(9日神奈川)、習志野市市民駅伝(29日千葉)など、各地でタスキリレーが盛り上がっている。

 冒頭の全国女子駅伝に話を戻せば、この大会は女子マラソンが正式種目として採用されたロサンゼルス五輪前年の1983年、女子マラソンの選手育成・強化を目指し、日本陸連が京都マラソンを「衣替え」して創設したものだ。

「当時は女子の高校駅伝はなく、中学の全国大会も93年から。全日本大学女子駅伝のスタートも83年。国内で女子マラソンが産声を上げたのは79年の東京国際でしたが、フルマラソンを走る女子選手は国内にほとんどいなかった。中学、高校、大学生が実業団の女子選手と同じチームで中・長距離を走ることは、マラソンに興味を持たせ、選手を育てることにつながったのは間違いない。その後、この大会に出場した高橋尚子や野口みずきが五輪で金メダルを取ったし、野口のように五輪出場後も参加する選手がいるので学生たちは刺激になっている」(実業団関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景