巨人・松井颯が育成新人史上2人目「初登板初勝利」の快挙 “非エリート”の逆襲が始まった

公開日: 更新日:

 巨人の原監督も驚く好投だった。

 昨21日の中日戦の先発に抜擢した育成ドラフト1位の松井颯(22=明星大)が、5回を2安打無失点の好投で初登板初勝利。育成入団ルーキーとしては史上2人目の快挙に、「変化球も真っすぐもいい。不安があるなら制球力かなと思っていましたけど、四球が1つ。見事なピッチングでしたね」と目を丸くした。

 埼玉の花咲徳栄高時代は、直球のMAXが141キロどまり。本人曰く、実力的にはチームの「4番手、5番手だった」という。3年夏に甲子園出場を果たしたものの、登板したのは敗退した横浜戦の最終回の1イニングのみ。エースだった同級生の野村佑希(現日本ハム)を仰ぎ見るだけの控え投手だった。

「首都大学リーグの明星大に進学し、4年生になって急成長。MAX154キロまでスピードが上がり、スカウトの目に留まるようになった。4年の春秋のリーグ戦は通算5勝1敗、防御率1.08、75奪三振と圧巻の内容でしたが、しょせんは首都大学2部での実績ということで、支配下ドラフトで指名する球団はなかった。エリートとはほど遠い経歴なのは確かでしょう。下位で指名する価値はあったが、球団からゴーサインが出なかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗