エンゼルスのプレーオフ進出確率は6.5%…大谷翔平を待ち受ける「8月終戦」の最悪シナリオ

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一にも二にも、投手陣の補強が必要

 それでも大谷が言うように、エンゼルスはプレーオフを狙えるのか。米メディア「ファングラフス」によれば、エンゼルスがプレーオフに進出する確率は13.3%。同じく「CBSスポーツ」に至っては6.5%に過ぎない。スポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「ワイルドカード争いで現在、エンゼルスより上にいるチームはすべてエンゼルス以上の投手力があります。なのでプレーオフを狙うなら一にも二にも投手陣の補強が必要になる。先発が1人、セットアッパーが1人必要じゃないでしょうか。ただ、8月上旬はもちろん、中盤以降もアストロズ、レンジャーズ、レイズ、レッズと強豪との対戦が続きますからね。前半戦終了間際の10試合は1勝9敗と一度、つまずいていますけど、今度、大きな連敗をしたら時期的にも取り返しがつかない。プレーオフ進出は厳しいと言わざるを得ません」

 メジャーのトレード期限は日本時間8月2日午前7時。対ブレーブス3連戦の最中だ。そこまでにプレーオフ進出が絶望的になれば、大谷を放出する代わりに若手有望株を何人か獲得することもできる。エンゼルスは来季以降に期待が持てるし、大谷もチームの雰囲気やファンが気に入っているのであればオフにFAを行使して戻ってくればいい。

 最悪なのはトレード期限が過ぎて強豪との対戦が続く8月、プレーオフの可能性が消滅することだ。大谷は「ヒリヒリした9月」を過ごせず、エンゼルスも淡々と消化試合をこなすしかなくなる。大谷が言うように「プレーオフに行ける位置」という中途半端な状態だからこそ、最悪の展開を迎えるかもしれないのだ。

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