高野連に求めたい「野球留学者の人数制限」 センバツV健大高崎はベンチ入り18人が県外出身
今年も大阪桐蔭はMAX140キロ以上の投手を5人も6人も抱えていて、使いたくなる気持ちは分かる。ただ、投手の起用を増やせばリスクが大きくなる。最近、大阪桐蔭が負ける時は、投手の継投ミスであることが多い。最多勝利の西谷監督には敬意を表したいが、投手交代は難しいのだ。
最近は関東や東京、というより、全国からトップの中学生をかき集めている。平嶋は東京都中野区出身。センバツのベンチ入りメンバーで1ケタ背番号の9人中7人が大阪府外出身だ。初優勝した健大高崎に至っては、1ケタ背番号の9人中8人、ベンチ入り20人中18人が県外出身。私は以前から声を上げているが、「県代表」というのだから、他県出身者の人数制限を設けるべきだ。
例えば人口300万人以上の大都市圏にある学校は、試合に出られる県外出身者は5人、それ以外の県は6人など。「私学の経営は厳しいから、生き残り競争のため」という議論になるだろうから、今まで通り、入学は無制限でいい。試合に出場できる人数を5人や6人に制限するのだ。
そうすると、付属中学に野球留学させ、地元出身者のように見せかける「抜け道」を使う学校が出てくるだろうが、まずはルールを作ることが肝要だ。