著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

“世界の盗塁王”福本豊さんは国民栄誉賞を打診され…「立ちションもできんようになるやん」

公開日: 更新日:

 子供の頃からプロ野球に入るつもりだったのかと思いきや「いっぺんも思たことないですよ。なれるわけないやんか! こんなチッコイヤツが。せやから自分がドラフト7位で阪急に指名されたんも人に聞いて知ったんやから。“おまえの名前出てんぞ”て新聞見せられて、それでも“なんかの間違いやろ”そんなんでしたよ。阪急からも電話の1本もないし。後で聞いたら社会人チームにおったから、そこが窓口で連絡はあったらしいんですよ。通用するとも思てへんかったけど、話だけは聞いてみたかったから『一回会わしてください』言うて、会うたら、むちゃくちゃうまい肉食べさしてくれて、話しするたびに食べさしてくれはるから、悪いなと思て……」。「おいしい肉やなかったら?」とトミーズの雅くんが問うと、「(阪急に)入ってへんかもしれへんね」と飄々と返す言葉は“近所のおっちゃん”。

 入団して初めてのキャンプの時は「まわり(の選手の体)が凄いから、えらいとこ来てもうたて思いましたよ。3年であかんかったらやめよと思たね」。

 それが1年目から試合に出場し「縁と運ですよ」「努力もしたでしょ?」「それは当たり前。自分ができることはすべてやった上での“縁と運”やからね」と毅然と言われていたのが印象的でした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議