大谷絶好調の裏にMLBとドジャースの「特別扱い」…異例のバックアップ体制で打率.345

公開日: 更新日:

 MLBはドジャース大谷翔平(29)が起こした賭博醜聞に対し、早期の幕引きを図ろうとしているし、そうせざるを得ない複雑事情もある。それが結果として、大谷がグラウンドに集中できるよう配慮したことになっている。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 大谷をバックアップしているのはMLBに限らない。10年総額1000億円超の契約を結んだドジャースもしかりだ。

 大谷は今季、右肘の手術明けで打者に専念するしかない。といって送球が必要な守備に就くのは実際問題、ハードルが高い。つまり原則、DHに専念するしかない。昨季、ドジャースのDHだったマルティネスは113試合に出場しただけだった。残り49試合のDHは他の主力野手が代わる代わる休養するためのポジションでもあったが、大谷は開幕から13試合すべてDHとしてフル出場している(9日現在)。特派員のひとりがこう言った。

「ドジャースのフロントは今季、あえて野手を飽和状態にした。ただでさえ層の厚いところにもってきて、オフにFAでテオスカー・ヘルナンデス外野手(31)を獲得。内外野をこなすユーティリティープレーヤーで昨季15本塁打、4年総額90億円のテイラー(33)が控えに押し出されたくらいです。そうやっていっそう層が厚くなった野手を代わる代わるスタメンから外して休ませ、DHを大谷専用のポジションにした。一時的に結果が出なくても極力、大谷がDHに専念できるような布陣を整えたのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ