城彰ニさん(1)ノンプロ野球選手だった父のせいで、子どもの頃はゴルフが大嫌いでした

公開日: 更新日:

城彰二さん(サッカー解説者)

 ノンプロ(実業団野球)の選手だった父は、昔からゴルフも大好きでした。僕にもジュニア用の小さいクラブを作ってくれましたが、それを振った記憶がありません。たぶん、ものすごく嫌になっちゃったんですね。

 理由はただただ、練習場で父が打つときにボールを置く役をやらされたこと。今は自動でボールが出てくる時代ですが、昔は一個一個置かなきゃいけない。その役目をさせられたんです。

 つまんないですよね。カゴの横にいて、ボールを置いてあげて、それを父が打つ。同じ場所に「はい」って置く。ずっとやらされて、それでもう、ゴルフが嫌になっちゃった。「絶対ゴルフなんかやらない」って決めた、苦い思い出です。

 父が僕を野球選手にさせたかったので、北海道の室蘭で育った小学校時代はリトルリーグでピッチャーとセカンドをやってました。3兄弟の長男である僕には非常に厳しくて、「勉学も、スポーツも、とにかく一番じゃなきゃいけない、徹底的にやれ」とよく言われました。 

「人に気遣いができないとダメだ」っていうのも口癖で、父がたばこをたしなむ際、「おい灰皿」って言われる。そのとき、灰皿だけ持っていくと殴られるんです。「たばこには火が必要だろ」と。「ライターと灰皿とあと飲み物。これがセットだ」と。こんなの分かるわけないですよね。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった