阪神・佐藤輝明「脱 岡田」で飛躍の予感…“天才型”打者にあれこれダメ出しはむしろマイナスだった?

公開日: 更新日:

 佐藤輝明(25)が昨2日のランチ特打で柵越えを連発。逆方向にも大きな当たりを飛ばし、充実した表情を見せた。

 この日は、球団OBで近大の先輩の糸井嘉男臨時コーチが合流。佐藤輝の確実性を上げ、調子の波を小さくするためのプランを温めている。早速、ドジャース大谷翔平も練習で使用するクリケットバットを活用したマンツーマン指導を施すと、直後の特打で早速、成果が出た格好だ。

「今年は打者として飛躍を遂げる可能性はあります」と、コーチ経験のある球団OBがこう続ける。

「昨季は二軍落ちを経験するなど、好不調の波が激しいのが課題。とはいえ、右翼から左翼方向に浜風が吹き、左打者に不利な甲子園を本拠地としながら、左打者としてはNPB史上初の新人年から3年連続20本塁打を達成したパワーはダテじゃない。昨年、一昨年と岡田前監督はその佐藤輝を三塁に固定した一方、打撃フォームに関しては『ポイントは前で打て』『軽く振れ』などと注文を付けた。結果的に打率は2023年の.263から.268とやや向上したものの、本塁打は24本から16本に減少。打撃に迷いが生じた面もあった。もともと佐藤輝は大きく強く振れるのが長所。3番で起用するプランを温める藤川球児新監督(44)は佐藤輝の自主性を尊重し、成長を促す方針。糸井臨時コーチの招聘はその一環です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし