V射程圏の若元春 素質は3兄弟で1番、天性の相撲力は《解析不能》《相撲力が強いとしか…》
「技に長けているわけでも、格別に力が強いわけでもない。一体何が強いのかと考えると、すべてが平均を上回る総合力だと思うけど……正直、解析不能です」
親方のひとりも「確かに何が強いのか、非常に説明しにくい」と、こう続ける。
「専門用語になるが、いわゆる『相撲力(すもうぢから)が強い』としか言い様がない。この相撲力とは腕力や技術ではなく、体全体を効率的に上手く使うことを意味する。簡単に言えば『相撲を取る才能』で、おそらく若元春自身も体の使い方どうこうなんて意識していないと思いますよ。あくまで自然に身につくもので、意識して鍛えられるものではない。幼少期に野山を駆け回っていたような昭和の力士なら、こうしたタイプはよくいましたが……」
先代荒汐親方(元小結大豊)は「3兄弟の中で、一番才能がある」と話していた。31歳、まだまだ上を目指せる年齢である。
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ところで、力士の「金銭事情」とはいったいどのようなものか。一般的に月給制として知られるが、実のところ加算される手当はかなり多い。その上、「タニマチ」からも“ごっつぁん”もある。その驚愕の実態とはーー。
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