大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

公開日: 更新日:

 ドジャース大谷翔平(30)の投手復帰を巡って、指揮官の発言が二転三転している。

 日本時間30日、大谷は2月26日以来、32日ぶりにブルペン入り。直球とツーシームのみ20球を投じた。

 MLB公式サイトによれば、ロバーツ監督はこれを受けて、「打者と再び対峙するためには、さまざまな球種を交ぜる必要がある。これは始まりに過ぎない。復帰のスケジュールは私にはわからないし、誰も知らないと思う。まだまだ先のことだ」とコメント。<大谷が実際の打者と対戦し、複数イニングの模擬登板を行えば、MLBの試合で適切な投球ができる時期がもっと明確になるだろうと語った>という。

 そもそもロバーツ監督は今年1月、大谷の投手復帰時期は5月になるとの見通しを示していた。キャンプ直前には「(5月より)早まるかもしれない」とこれを上方修正。キャンプでは徐々に球数を増やし、2月26日に早くも4度目のブルペン入りをするなどギアを上げていたが、打者としての調整を優先するため、チームの指示でブルペン入りをいったん中断。3月中には実戦形式の練習を行わないことも決まり、「復帰時期はまだ分からない」と一転、トーンダウンしていた。

 32日ぶりのブルペン入りを控えた去る26日には、「それ(5月)より早い可能性もある」と再び復帰時期の前倒しを示唆しながら今回、またも前言撤回した。投手復帰がいつになるのか、まるで見えてこないのだ。

「ただ、29日(日本時間30日)の記者会見ではロバーツ監督のホンネが垣間見えました」と言うのは、特派員のひとりだ。

「『二刀流をやってもらいたい』と話した一方で、『我々は彼がDHしかできなくてもいい球団』と発言したのです。ドジャースはメジャー屈指の戦力を誇る。マイナーには23年に11勝したミラー(25)や、昨季12試合に先発したナック(27)らが昇格の機会をうかがっている。故障者リストにも早期復帰が望める先発投手がいる。ロバーツ監督とすれば、大谷が投げなくても先発ローテのやりくりは可能で、当面は大谷が打者に専念しても支障はないと考えているのでしょう。まして大谷との契約は今年を含めて9年も残っている。大谷本人も、三たび右肘靱帯を損傷することになれば、投手の廃業を想定しています。執刀医でチームドクターのエラトロッシュ医師が『復帰時期を特定するのは難しい』と話しているのも、2度目の手術は成功率が下がるから。大谷が無理をして再び故障することだけは何としても避けたいのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは