MLB公式データサイトで露呈したドジャース佐々木朗希の「欠陥」…大谷翔平の“ツメの垢”を飲ませたい

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「(球速と制球は)表裏一体だと思う」

 本人が言うように、技術向上のためなら手術も辞さない。実際、メジャー挑戦する前年の17年から昨年までの8年間で、5回も体にメスを入れている。昨年の左肩のようにやむを得ず手術をしたケースもあるとはいえ、体が悲鳴を上げても、大ケガをしてもプレーしたがる。

 そこへいくと、佐々木は、ロッテ時代から体が悲鳴を上げる以前に自分からブレーキを踏む。それだけに今回の球速低下は制球を優先しただけでなく、肩肘を守る意図もあるのかもしれない。

 制球を優先して球速を犠牲にしたスタンスにしても、大谷とはまったく逆。大谷は日本ハム時代、本紙の取材にこう言ったことがある。

「(球速と制球は)表裏一体だと思う。正しいフィジカルで、正しい投げ方をすれば、球速も上がるし、コントロールもよくなるし、スタミナ面でもプラスだと思う」

 球速を追求すれば制球を犠牲にしなければならないし、制球を追求すれば球速を犠牲にしなければならないのが一般常識なら、あえて「表裏一体」と両立を目指して常識に立ち向かう。

 大谷の言っていることが正しいかどうかはともかく、常に前向きというか、プラス思考で汗をかく選手だからこそ、ベーブ・ルース以来の二刀流選手としてメジャーの頂点を極めたに違いない。

 佐々木は「マイナーから這い上がって世界一の選手になれるように頑張る」と言った。

 マイナーからは這い上がったとはいえ、目先の結果欲しさで「ごまかしながら」の投球を続けているようでは「世界一の選手」になれるはずはない。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、大谷は打撃に関して「不可解な点」がある。なぜ外角低めの明らかなクソボールを振って三振するのか。どうして得点圏打率が異様に低いのか。内角球に対して大袈裟に驚くリアクションを取るのはいったいなぜなのかーー。

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