「大坂誕生」片山洋一著

公開日: 更新日:

 慶長20年5月、松平忠明は伊勢亀山5万石の大名ながら、大坂の陣での功績が認められ、家康より灰燼と化した大坂の再興を命じられる。

 大坂城預として西国大名を采配する権限を与えられた忠明は、決死の覚悟で大坂に乗り込む。しかし、どこから手をつければよいのか見当もつかない。忠明は城の再建を勧める臣下の提案を退け、幕府から派遣されてきた国目付・山田清太夫が提案する水道整備、さらには三の丸を破却して町衆に開放するという案を採用。さらに反骨精神に満ちた大坂人の統制に頭を悩ます忠明は、京都所司代・板倉勝重に教えを請う。

 第6回朝日時代小説大賞優秀作。(朝日新聞出版 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か