「継続捜査ゼミ」今野敏著

公開日: 更新日:

 元刑事の小早川は、警察学校校長の経歴を買われ、定年後に女子大の准教授に転身。教授に昇進して初めてゼミ「刑事政策演習」を担当することになった小早川は、実際の未解決殺人事件を取り上げることに。別名「継続捜査ゼミ」に5人の女子学生が集まった。

 小早川が教材に取り上げた15年前の強盗殺人事件について解説すると、法律に詳しい蘭子らゼミ生は活発に意見を交わす。学生から出された疑問に答えるため、警視庁特命捜査対策室の丸山に連絡をとった小早川は、意外な要請を受ける。一方で小早川らは学内で起きたさまざまな「事件」についても「捜査」を進める。

 元刑事と個性豊かな女子大生のチームが事件を解決する新感覚警察小説。(講談社 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較