「闇の平蔵」逢坂剛著

公開日: 更新日:

 火付盗賊改・長谷川平蔵が、手先のりんを連れて市中見回り中、八辻ケ原で騒ぎに遭遇する。若侍が父のあだ討ちをするところだった。聞くと、新三郎と名乗った若侍に父の敵・西上伊賀之助と名指しされた男は、人違いと抗弁していたが、やがて伊賀之助であることを認め、2人は翌夕、王子の飛鳥山で決着をつけることで話がまとまる。

 平蔵は2人のやりとりに不審を抱き、伊賀之助を尾行。りんには新三郎の後をつけさせる。しかし、2人とも途中で相手を見失ってしまう。翌日、飛鳥山で平蔵の部下らは噂を聞きつけ押し寄せた野次馬にまぎれて警戒。予想に反して伊賀之助が現れるが、なぜか当の新三郎が姿を見せない。(「飛鳥山」)

 鬼平ファンも納得の平成の平蔵シリーズ最新刊。(文藝春秋 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか