「闇の平蔵」逢坂剛著

公開日: 更新日:

 火付盗賊改・長谷川平蔵が、手先のりんを連れて市中見回り中、八辻ケ原で騒ぎに遭遇する。若侍が父のあだ討ちをするところだった。聞くと、新三郎と名乗った若侍に父の敵・西上伊賀之助と名指しされた男は、人違いと抗弁していたが、やがて伊賀之助であることを認め、2人は翌夕、王子の飛鳥山で決着をつけることで話がまとまる。

 平蔵は2人のやりとりに不審を抱き、伊賀之助を尾行。りんには新三郎の後をつけさせる。しかし、2人とも途中で相手を見失ってしまう。翌日、飛鳥山で平蔵の部下らは噂を聞きつけ押し寄せた野次馬にまぎれて警戒。予想に反して伊賀之助が現れるが、なぜか当の新三郎が姿を見せない。(「飛鳥山」)

 鬼平ファンも納得の平成の平蔵シリーズ最新刊。(文藝春秋 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ