「タイムボックス」アンドリ・S・マグナソン著、野沢佳織訳

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 世界が経済危機に陥る中、シグルンのパパはテレビで宣伝していたタイムボックスを入手。経済危機が去ったら扉を開くと設定して、家族3人が3つの箱に入る。シグルンが目を覚ますと、両親はまだ箱の中にいた。シグルンは彼女の目覚めを待っていたかのように立っていたマルクスに連れられ、グレイスの家に行く。街中は森に覆われ、動物たちが行き交っている。グレイスの家には子供たちが集まっていた。グレイスが見せてくれた壁画にはガラスのような箱に入った少女が描かれていた。彼女はパンゲア国の王女で、この世界にかけられた呪いをとく方法がこの王女の物語にあるという。グレイスは、子供たちに王女の物語を語って聞かせる。「時間」をテーマに描く長編ファンタジー。(NHK出版 1600円+税)


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