「探検家、40歳の事情」角幡唯介著

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 不惑を迎えたときに思い出したのは10年前の胸のうち。あのときは、惑いに惑っていたと振り返る。当時は新聞記者になって3年目で仕事にも慣れ、人生は順調に推移していたが、そのすべてを捨て探検家になるか悩んでいたからだ。それから10年、探検家として日々を送りながら、結婚して子供もでき、決断することがなくなり、人生に惑うことがなくなった。だが、不惑を迎えた直後、突然、妻が縁もゆかりもない鎌倉に家を買うと言いだした。

 その顛末を語る「不惑」をはじめ、北極圏での冒険の後日譚をつづった「母牛の怨念」など、誰も真似できない人生を生きる著者の日常と、冒険のこぼれ話を開陳する、探検家がつづったエッセー集。(文藝春秋 1250円+税)


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