「生き返るマンション、死ぬマンション」荻原博子著

公開日: 更新日:

 国内の中古マンションは623万戸を超え、そのうち築30年以上のマンションは162万戸を数えるという。築40年、50年を超えると建て替えが必要になってくるが、建て替えが成功したケースは、これまでわずか1万6600戸しかないそうだ。そうした中古マンションの現実を取材したリポート。

 住宅政策の転換によって販売戸数が急増した90年代後半に購入したものの、ローンの支払いと資産価値の低下に苦しむ人などの現状を紹介。

 さらに老朽化・荒廃化していくマンションや、耐震偽装事件を経て建て替えられた再生マンション、そして築40年が過ぎても資産価値が上がり続けているマンションなど。実例を取り上げながらマンションをお宝に変える方法を具体的に解説する。(文藝春秋 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方