「キリスト教は『宗教』ではない」竹下節子著

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 世界史をひもときながら、キリスト教の本質を解説したテキスト。

 最初のキリスト信徒の共同体は、キリスト教を信じる人たちではなく、イエス・キリストを信じ、彼によってもたらされる「福音」を信じる人たちだった。やがて4世紀にキリスト教として公認され、ローマ帝国の国教となるが、時代とともに古くなり消滅する可能性もあった。しかし、キリスト教の原点にあった人間中心主義や個人の自由を共同体の規範に優先する原則、平等主義などが、「欧米的価値観」へと育っていったという。「イズム(生き方マニュアル)」としてのキリスト教が、現代世界の深刻な諸問題の解決に寄与するかどうかまで考察。新たな視点で人類の歴史を捉えるおすすめ本。

(中央公論新社 800円+税)


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