ウディ・アレン最新作「ブルージャスミン」に“大傑作”の声

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 今年で79歳、勇退のカウントダウンに入ったと思いきや、さにあらず。ウディ・アレン監督の最新作「ブルージャスミン」が異例のヒットを飛ばしている。

「10日の公開から興行収入はすでに1億円近く。公開初週にはトップ10にランクインするなど、ウディ・アレンの作品としては珍しい動きを見せています。主演のケイト・ブランシェットがアカデミー主演女優賞を獲得した話題性に加え、ここ最近、単館系の作品は上質なものが多く、観客の注目度が高まっているのも追い風になっているのではないか」(映画ジャーナリスト・大高宏雄氏)

 今作は久しぶりに米国が舞台。ケイト・ブランシェット(45)演じる“イタイ女”を中心に描く。ニューヨークでのセレブな結婚生活が破綻し、財産を失いスッカラカンになった女が、血のつながらない妹のもとに身を寄せるというストーリー。現実を受け入れられないヒロインの姿は痛々しい限り。

 精神安定剤を服用し、自慢話をまくしたてるシーンなどは、ウディ・アレンお得意の皮肉たっぷりの描写だが、これ、単なるコメディーではない。

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