ウディ・アレン最新作「ブルージャスミン」に“大傑作”の声

公開日: 更新日:

 今年で79歳、勇退のカウントダウンに入ったと思いきや、さにあらず。ウディ・アレン監督の最新作「ブルージャスミン」が異例のヒットを飛ばしている。

「10日の公開から興行収入はすでに1億円近く。公開初週にはトップ10にランクインするなど、ウディ・アレンの作品としては珍しい動きを見せています。主演のケイト・ブランシェットがアカデミー主演女優賞を獲得した話題性に加え、ここ最近、単館系の作品は上質なものが多く、観客の注目度が高まっているのも追い風になっているのではないか」(映画ジャーナリスト・大高宏雄氏)

 今作は久しぶりに米国が舞台。ケイト・ブランシェット(45)演じる“イタイ女”を中心に描く。ニューヨークでのセレブな結婚生活が破綻し、財産を失いスッカラカンになった女が、血のつながらない妹のもとに身を寄せるというストーリー。現実を受け入れられないヒロインの姿は痛々しい限り。

 精神安定剤を服用し、自慢話をまくしたてるシーンなどは、ウディ・アレンお得意の皮肉たっぷりの描写だが、これ、単なるコメディーではない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?