ウディ・アレン最新作「ブルージャスミン」に“大傑作”の声

公開日: 更新日:

■「『アニー・ホール』に匹敵の傑作」

 映画批評家の前田有一氏が言う。

「種あかしになってしまうので詳しいことはお話しできませんが、ラブコメディーのふりをしたミステリー。最近はベテランの小手先で作ったかのような作品が続いていましたが、久々にウディ・アレンの人間観察力が遺憾(いかん)なく発揮された一本です。プライベートでも数々の浮名を流してきた監督だけに、女性の心情を描くのが非常にうまい。最後に仕込まれた大どんでん返しは実に巧妙で計算され尽くしている。代表作『アニー・ホール』(77年)や『ハンナとその姉妹』(86年)に匹敵する一本でしょう」

 毎年ほぼ1本ペースで作品を量産してきた映画界の巨匠。こんな多作の人は長い映画史を振り返っても他に見当たらないが、出来不出来が極端に激しいのもこれまた事実。貴重な(?)当たり作品、見て損はない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景