「告白」するのは日本だけ? 海外カップルに聞いてみた。付き合う前の“見定め期間”やキスは当たり前!

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コクハク

 昨今、グローバル化によって国際結婚や国際カップルが珍しくなくなってきました。しかし、恋愛の価値観は国や文化によってさまざま。日本では当たり前のことが、海外では普通ではなかったりします。そんな文化の違いを乗り越えて暮らす、オーストリアのカップル3組にインタビューしました。

 日本では当たり前の「告白」という文化が、海外には存在しないと聞きますよね。じゃあどうやって付き合うの? 今回は「告白」について伺います。

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ケース1:「シチュエーションシップ」期間は嫌!

 まずは日本人女性のトモカさん(28歳/仮名)と、日本とオーストリアのハーフであるダビットさん(26歳/仮名)カップルから。

 彼のお母さんからの紹介で知り合ったというトモカさんとダビットさん。デートを重ねて3ヶ月経った頃に、ダビットさんから「告白」があり付き合い始めたそう。

Q.ヨーロッパでは基本「告白」はないのが一般的ですよね。ダビットさんはなぜ告白したんですか?

トモカ「本当はまだ付き合うんじゃなくて、しばらくはシチュエーションシップ(※)にしたかったんだよね?」

ダビット「もっとちゃんと考えたかったんだ。本当にちゃんと付き合えるのかどうか」

※シチュエーションシップ:友人以上恋人未満の曖昧な関係のこと。本格的な交際の前に、相手との相性を見定める期間でもある。

トモカ「私はシチュエーションシップが嫌で、それならもう会わないって言ったんです。そしたら『ドイツ語で、僕の彼女になってくれる?』って告白してくれました。初めて会ってから3ヶ月くらいのタイミングだったかな」

ダビット「そう、日本は“告白”するって聞いたんだ。実際は、『告白する前にキスしてもいい?』って言ったんだけど『それはダメ』って断られて。すごく緊張していたからもう覚えていないや…」

Q:ヨーロッパでは「シチュエーションシップ」が普通なの?

トモカ「そうですね。オーストリアでは、シチュエーションシップで3ヶ月くらい一緒に過ごして、本当に付き合えるのか考えます」

Q:日本の告白文化についてどう思う?

ダビット「とてもいいと思うし、ヨーロッパでもあると良いなって思うよ。だって他の友達を見てると付き合うまで長いし、半年もシチュエーションシップしたのに結局付き合えなかった…なんてこともあって辛そうだからさ。ただ告白文化を知らなかった身としては、告白は慣れなくて決意して頑張ったよ」

トモカ「こっちでは告白がないから今の関係がわからなくて。たとえば相手に『あなたのこと彼氏って紹介していい?』とか聞いて付き合ってるかどうか確認するんです。日本は遠回しに言う文化で海外はストレートに言う文化なのに、恋愛においては逆って面白いですよね」

ケース2:「会って2日目にはキスしたわ」

 2組目はオーストリア人女性のリザさん(27歳/仮名)と日本人男性のタクミさん(27歳/仮名)カップル。

 オーストリアとオーストラリアに住む人同士で、言語交換アプリを通じて知り合った2人。タクミさんはリザさんに気持ちは伝えていたそうですが、実際に付き合うまでには2~3週間のタイムラグがあったそうです。

Q.付き合うまでの流れはどんな感じだったんですか?

タクミ「明確な告白はなかったです。こっちの文化で告白は通常はないと知っていたので。気持ちは伝えていたんですが、オーストリアで実際に顔を合わせてから時間もあまり経っていなかったので、お互いを知る期間がもう少し必要かなと。

 彼女もそんな感じだったので、僕が気持ちを伝えてから2~3週間後に彼女が『準備できたから』と言ってくれたタイミングで交際が正式にスタートしました」

リザ「オーストリアではだいたい、お互いを知るのに必要な時間は3ヶ月くらいとされていて、つまり付き合うまでに3ヶ月くらいかかるの。その間にデートを重ねて、キスやセックスなんかもその段階でして、だんだんカップルになっていく感じね。もちろん告白はないけど。

 ただ私たちはオンラインで知り合って5ヶ月経っていて、離れている間もほぼ毎日電話もしていたからか、会ってから付き合うまではたったの3週間程度だったわね。会って2日目にはキスしたわ」

Q:オーストリアでは付き合う前にキスをするのは普通なの?

リザ「付き合う前に、つまりシチュエーションシップのときにキスやそれ以上の行為をすることは珍しくないわね。だってどれだけ話が合っても体の相性が合うかはわからないし、付き合ううえで大切な要素のひとつだから。

 もちろん、個人によって違うけど。こっちの男性は割と知り合ってすぐにボディコンタクトを求めてくるところがあって、私はそれは嫌なのよね。もちろんすぐにそういった関係を期待する女性がいることも珍しくないけど」

ケース3:付き合う前の「ボディコンタクト」はあり?

 3組目は日本人女性のリカさん(36歳/仮名)とドイツ人男性のシュテファンさん(36歳/仮名)カップル。

 友人の紹介で、言語交換パートナーとして知り合った2人。日本の告白文化を知らなかったシュテファンさんは、告白の前にボディコンタクトを求めたことでリカさんから告白について聞かされたそう。

Q.付き合う段階で、告白はありましたか?

リカ「はい、言ってもらいました。たとえば手を繋ぎたいとかそれ以上とか、日本人的には付き合う前は基本しないじゃないですか。でもシュテファンは告白をする前にそういったボディコンタクトを求めてきたので『それはちょっと待って』と」

シュテファン「僕は“告白”のことを知らなかったからね」

リカ「日本でボディコンタクトは、“告白”してちゃんと付き合ってからじゃないとしないって説明したんです。そうしたら『付き合ってください』って言ってくれました」

Q:シチュエーションシップがなかったことについては、どう思う?

シュテファン「僕たち2人は基本的にシチュエーションシップみたいな関係性は好きではないから、特に何とも思わなかったかな」

日本文化の説明は必須かも?

 ヨーロッパには基本的に告白文化はありません。海外の人と恋愛関係に発展したはいいものの、自分たちは付き合っているのか、それともまだシチュエーションシップなのか…曖昧な関係で不安になってしまう日本人女性は少なくないでしょう。

 今回インタビューした3組のうち2組は、日本人側が告白文化に関して説明したことで、告白から交際をスタートさせていました。

 筆者が周りの日本人から話を聞く限りでも、付き合う前にきちんと日本の恋愛について調べて、告白してくれるヨーロッパ男性は珍しくなさそうです。もしあなたが海外の人と付き合いたいと思ったら、きちんと日本の告白文化について説明してみるのもいいかもしれません。

(ヤマコシショウコ/音楽家、ライター)

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