「僕は経歴なんて気にしない」 井口資仁は現役2年で引退の僕にコーチ転向を勧めてきた

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元ソフトバンク広報・田尻一郎氏による「鷹の真実」(第23回=2024年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

 当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 今回はソフトバンクで活躍した井口資仁氏について綴られた元ソフトバンク広報・田尻一郎氏による「鷹の真実」(第23回=2024年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。  

  ◇  ◇  ◇

 青学大4年時の1996年はアトランタ五輪の日本代表に選ばれ、3年時の年間12本塁打、大学通算24本塁打はいまだ東都大学記録として名を残す井口資仁(49=前ロッテ監督)。

 96年のドラフト直後に話す機会がありましたが、井口が最初に言ったのは「僕、バッティングに自信がないんです」という言葉でした。

「え? 大学で新記録作ったやん」と驚く僕に、井口は「たまたまです。でも、守備には自信があるんで、僕のことは『守備の人』って見てください」と言う。謙遜でも何でもなく、本当にそう思っていたんです。

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