はんにゃ金田哲が盲腸手術 「お腹の痛み」はバカにできない
お笑いコンビ、はんにゃの金田哲(28)が、盲腸(急性虫垂炎)で入院した。所属事務所によると、15日午前3時ごろに腹痛を訴え、名古屋市の病院で手術を受けた。
盲腸というと“大したことがない病気”と甘く見ている人が多いのではないか。しかし、打つ手が遅れれば、命にかかわることもあるのだ。松生クリニックの松生恒夫院長が言う。
「急性虫垂炎は、虫垂の中で細菌が増殖して炎症が起こった状態です。はっきりとした原因は分かっていません。急性虫垂炎の状態から炎症が進み悪化すると、腸壁に穴が開いて虫垂内の膿汁が腹腔内へと流れ出て、腹膜炎を起こすことがあります。軽症なら投薬治療で済むのに、腹膜炎までいくと、緊急手術が必要になり、何週間も入院しなくてはならなくなります」
命が助かればいいが、最悪の事態に至ることもある。2006年には大阪府の病院で急性虫垂炎の手術を受けた男性(当時43歳)が3カ月後に死亡。手術後、縫合不全などから腹膜炎が悪化し、再手術が行われたが、敗血症、多臓器不全と病状が進行し、他院に転院後、死亡したという。