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松嶋菜々子 「レッドクロス」で魅せた“迫真演技”に作家が絶賛

 麻生氏の総評も「単純にエピソードを羅列するのではなく、戦争によって離れ離れになった母と子を描くという一本の筋を立て、丁寧に要素を積み上げていた。カメラワークも中国の壮大な情景や川辺での機銃掃射のシーンなど俯瞰のアングルを効果的に用いて、見る者の心に響かせていました」となかなか。

 そして、計4時間半に及ぶ劇中では「半沢――」で堺雅人(41)や香川照之(49)で話題になった“顔芸”の松嶋バージョンを多用。重要なシーンごとに松嶋の顔が画面いっぱいに映し出され、喜びやむごさを視聴者に訴えかけたのだった。

「役者が表情だけであらゆる感情を演じ分けるのはわざとらしさが目に付いたり、ワンパターンになりがちですが、松嶋さんは違った。ご自身の体の中にお年を召したぶんの塵芥を染み込ませ、若い頃より演技の膨らみが増したように見受けられました。また20年間を演じるにあたって、みるみるうちに顔がすさんでいく様子も素晴らしかった。いつまでも若くありたい願望が鼻先にぶら下がっているような山口智子さんとは全く異なる女優です」

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