松嶋菜々子 「レッドクロス」で魅せた“迫真演技”に作家が絶賛

公開日: 更新日:

 そして、計4時間半に及ぶ劇中では「半沢――」で堺雅人(41)や香川照之(49)で話題になった“顔芸”の松嶋バージョンを多用。重要なシーンごとに松嶋の顔が画面いっぱいに映し出され、喜びやむごさを視聴者に訴えかけたのだった。

「役者が表情だけであらゆる感情を演じ分けるのはわざとらしさが目に付いたり、ワンパターンになりがちですが、松嶋さんは違った。ご自身の体の中にお年を召したぶんの塵芥を染み込ませ、若い頃より演技の膨らみが増したように見受けられました。また20年間を演じるにあたって、みるみるうちに顔がすさんでいく様子も素晴らしかった。いつまでも若くありたい願望が鼻先にぶら下がっているような山口智子さんとは全く異なる女優です」

 そんな佳作でも視聴率は伸び悩み、1日が8.2%、翌2日は10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わった。

「タイトルの分かりづらいこと。『日本赤十字社従軍看護婦物語』といった内容をイメージしやすいものだったら、もっと年配層を取り込めたのでは。TBSは時代に迎合したり、詰めの甘いところがありますね」

「レッドクロス」って赤十字のことだったのね……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー