碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

ドラマ「民王」の見どころは遠藤憲一と菅田将暉の“父子怪演”

公開日:  更新日:

【連載コラム 「TV見るべきものは!!」】

 猛暑に圧倒されたかのように、全体的に元気がない今期ドラマ。そんな中で思わぬ拾い物のような一本が、この「民王」である。話は何とも破天荒で、時の総理大臣・武藤泰山(遠藤憲一)と、そのバカ息子・翔(菅田将暉)の体が、突然入れ替わってしまうのだ。

 2人は周囲に悟られないようごまかしながら、回復を待とうとする。だが、泰山の姿形となった翔は秘書官が書いた答弁を棒読み。しかも、まともに漢字が読めないため、野党からも失笑を買う。一方、見た目は翔だが傲岸無礼なままの泰山も、就活で訪れた会社で面接官を罵倒し、説教までしてしまう。

“入れ替わり”という設定はこれまでにもあった。大林宣彦監督作品「転校生」の幼なじみ男女や、「さよなら私」(NHK)の親友同士のアラフォー女性などだ。しかし総理大臣父子は秀逸で、政治や権力をめぐるドタバタコメディーでありながら、一種の風刺劇にもなっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  2. 2

    したたか仏政府 ルノーとの経営統合要求で日産“強奪”狙い

  3. 3

    持ち家派も…定年後は限りなく“住居費負担ゼロ”を目指す

  4. 4

    “年金博士”警鐘 支給年齢「68歳引き上げ」が意味すること

  5. 5

    やっぱり賃金は下がっている 虚飾の政権で沈む日本経済

  6. 6

    英国「合意なきEU離脱」直撃 業績悪化危機の日系企業21社

  7. 7

    虎ファンのヤジもどこ吹く風 阪神ドラ1近本の意外な評判

  8. 8

    石原さとみ結婚or破局? 報道が“真っ二つ”に分かれるワケ

  9. 9

    専門家が解説 空き家処分で悩んだら「3つの選択肢」から

  10. 10

    警察が運営阻止? 6代目山口組・高山若頭に早くも再逮捕説

もっと見る