著者のコラム一覧
小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

どう変わる?放送3500回を超えた長寿番組

公開日: 更新日:

「クローズアップ現代(NHK)

 1993年スタートで3500回を超えたNHK「クローズアップ現代」。テーマは食卓の変容、町内会といった身近な問題から宇宙や最先端科学まで、じつに幅広い。

 MCを務める国谷裕子はスタジオでゲスト解説者とともに論点を深めていくことが多いが、時に現場から伝えることもある。米ブラウン大学(専攻は国際関係・国際経済)を卒業して間もない86年、米国でNHKスぺシャルのリサーチャーの仕事を始めたのが今日に至るきっかけだが、週4回の番組は並大抵の大変さではなかろう。

 2日は不動産でも爆買いが止まらない中国人や同国の企業経営者の実情を取り上げた。一室2億円の都心のマンションや文京区にある11億円のビルを一棟買いする中国の富裕層。「客の8割は一度も下見をしないままメールのやりとりだけで購入を決める」という不動産業者のコメントには驚いた。

 番組では「中国では、農村戸籍の家庭が都市戸籍を獲得するには学歴や納税額など一定の基準をクリアする必要がある。永住権獲得が狙いの投資移民も存在する」と伝えた。福建省から上海に転居し、都内のマンションを購入、家族と東京暮らしを決めた男性は「子どもには競争に追い立てられるのではなく、ゆったりした生活を」と語った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…