山村美智さん “ひょうきんアナ”の原点は東京キッド時代

公開日: 更新日:

 それから退団するまでの約11カ月間は本当に濃密でした。「十二月の夢」の後は年が明けて「ハーメルンの笛」の全国公演。それから「街のメロス 愛のメリーゴーランド編/愛の観覧車編」「オリーブの枝」など次から次へと舞台が続き、みっちりお芝居を叩き込まれました。

 稽古は厳しかったですよ。「芝居は理屈じゃない」「小手先の技巧に走るな」「魂から出す芝居しか認めない」……。もう何十回となく怒鳴られました。ミュージカルの稽古でも、ダンスをうまく踊るのはダメで「もっと感情を出せ」って。

 私は中高、大学と演劇部や劇団に所属していたのですが、過去の経験はほとんどといっていいほど通用しません。改めて芝居とは? 舞台とは?と、自分自身と向き合う日々でした。

■東由多加さんがくれた最後の言葉

 でも、退団後にフジテレビにアナウンサーで採用されてから、それが役立ちました。

 例えばあるコンサートの告知CMのナレーション。ワンセンテンスですが、逆に結構難しいらしく、CM部では他のアナウンサーではいまひとつ納得せず、私がやってすんなりOKが出ました。「オレたちひょうきん族」の“ひょうきんアナ”としてハチャメチャなことができたのも、やはり東京キッドでの経験が生かされたと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも