歌手の叶純子さん 今は飲み放題3000円のスナックママに

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 オヤジのカラオケといえばデュエット曲、そんな時代がかつてあった。「銀座の恋の物語」「別れても好きな人」「浪花恋しぐれ」「ふたりの大阪」あたりが定番だったが、「霧にむせぶ夜」(68年)の大ヒットで知られる黒木憲が「粋な夜」というデュエット曲を歌って話題になった。その相手が「NANCY」こと叶純子さんだ。さて、今どうしているのか――。

■月1回のイベントではライブを開催

「80年に黒木憲さんとのデュエット曲『粋な夜』でデビューした時が“黒木憲&NANCY”、82年に本名の香川ユリでソロ歌手として歌い始め、90年に今の叶純子になった。つまり、ワタシには3つの芸名があって、ごっちゃになってる人も多いみたい。でも、やっぱり、叶純子が一番お馴染みかな」

 西武新宿線鷺ノ宮駅北口に近いスナック「夢迷子」で会った叶さん、こういってニッコリ笑った。

 L字形のカウンターに3つのテーブル席。壁には彼女の芸歴を示すように北島三郎、吉幾三、山川豊などの大物演歌歌手とのツーショット写真がズラリと飾られ、昭和のスナックの雰囲気が色濃く漂う。

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