若かりし日の黒柳徹子を好演 満島ひかりの光る芸達者ぶり

公開日: 更新日:

 4月クールはオンナが主役の恋愛ドラマが多くて、中高年は興味が持てないが、“主演女優の使い方”で比べると、秀逸なドラマがひとつある。

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系/主演・中谷美紀)と「早子先生、結婚するって本当ですか?」(フジテレビ系/同・松下奈緒)はタイトルからしてウンザリの“婚活ドラマ”だし、逆に「コントレール」(NHK/同・石田ゆり子)は旦那を殺した男を愛してしまうというシリアスで暗~い中身。以前、当コラムで触れた「重版出来!」(TBS系)の黒木華は元気のいい新人女性編集者をリアルに演じていて、結婚ものに出てる女優より個性的だが、まだ良さを出しきってはいないと思う。

 以上の1時間ものより注目度はやや低く、時間も30分弱の連ドラ「トットてれび」(NHK)が2話オンエアされた。これが他の女優主演ドラマとは異質なのだ。

 タイトルからわかるとおり、黒柳徹子の若い頃の話。黒柳はテレビ創成期のNHK専属俳優(何でもこなす専属タレント)の第1号だった。主演は満島ひかり(30)で、昭和28年当時の二十歳からの黒柳に扮している。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった