若かりし日の黒柳徹子を好演 満島ひかりの光る芸達者ぶり

公開日: 更新日:

■美貌消し黒柳徹子に“なり切り”

 もともとかなりの美貌だが、前出の女優陣と違って美しさを封印。ショートカットのズラをかぶり、昭和ファッションに身を包んで黒柳になり切っている。

 1話目はエキストラ役のシーンでひとりだけ目立ってしまい、スタッフに注意されても「わたくしですか? どうかなさいましたか?」と黒柳調の鼻声ですっとぼけたり、主役のスター・笠置シヅ子(中納良恵)を見て「生きてらっしゃる!」と驚いたり。

 2話目の先週は渥美清中村獅童)と共演したりと売れていくが、昭和33年の「紅白歌合戦」の司会では「曲目は、アレです……アレです……」とド忘れしたり。満島は役に“化けて”いて、なかなかのコメディエンヌぶり。素の自分に近い恋愛ものより技量が必要な役を達者にこなしている。

 売れている女優はみんな、コメディーもできる幅広さを持っているのだから、バカのひとつ覚えの婚活ドラマばかりやらせず、いろんなことをさせたほうが魅力が出る。満島のように実在の人物を演じさせるのも手だ。

 ドラマ自体も当時の町並みをセットで完璧に再現していて面白い。放送時間は短いが、昭和のスターも活躍するから懐古感満載で中高年は楽しめるだろう。満島ひかりには他の女優と違う化け方に期待。女優は脚本によって光るのだ。
(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「遅刻横行」「新入生は練習禁止」…かつての神村学園を変えた小田監督が語った指揮官の矜持

  2. 2

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持

  3. 3

    「9条守れ!」雨の国会前で改憲反対デモに2万4000人が集結! 参加者は手にペンライト、若者も大勢集まる

  4. 4

    元プロ野球選手の九州国際大付・楠城祐介監督に聞いた「給料」「世襲の損得」「指導法」

  5. 5

    「高市離れ」が参院自民と霞が関で急加速 11年ぶり暫定予算ドタバタ編成がダメ押しに

  1. 6

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 7

    沖縄尚学の左腕・末吉良丞は日米争奪戦を呼ぶ「間違いなくドラ1候補」

  3. 8

    山田裕貴「新撰組」SPドラマは盤石ムードも…続きはU-NEXT配信の“まき餌”商法に視聴者離れの懸念

  4. 9

    高市首相の日米首脳会談「帰朝報告」は中身スカスカ…イラン情勢の詳細は「お答え控える」連発の厚顔

  5. 10

    岸田元首相が異例のバラエティー番組出演 “増税メガネ”ネタで大ハシャギのウラに潜む焦りと執念