川崎龍介さんが語った「サンバルカン」途中降板の裏事情
「視聴者をあきさせないためのリフレッシュが理由でした。台本を渡されるまで知らなかったんですが正直、内心ホッとした部分もありましたね。それというのも……」
近畿大学時代、19歳で結婚し、一人娘がいたのだ。
「仕事を求めて単身上京し、たまたま加山さんの付き人になったんであって、よもや自分が歌手に、しかもアイドル候補としてデビューするなんて思ってもいなかった。プライベートなことを話せずにずっときてしまい、それがとっても心苦しかったんです」
フリーでの再出発は厳しく、84年に出した「球磨川哀歌」がNHKの銀河小説「愛してよろしいですか?」の劇中歌に採用され、ちょっと評判になった程度だった。おまけに、離婚。
「ボクの人生、数々のビッグチャンスに恵まれながら、それを生かしきれないまま年を重ねてきたように思えます。今後、もし機会があったら、加山さん、松任谷さんにいただいたご恩をお返ししたいですね」