ドジャース大谷のカラダを蝕む投手復帰の本格化…“負担激増”は本塁打・盗塁のペースダウンでハッキリ

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 ドジャースは日本時間16日、大谷翔平(30)が17日のパドレス戦(ロサンゼルス)で投手として復帰すると発表した。エンゼルス時代の2023年9月に2度目の右肘靭帯修復手術を受けた大谷は、同年8月24日のレッズ戦以来、663日ぶりのマウンドとなる。

 当初、球宴明けを予定していた投手復帰は、大幅に早まることになった。これまで3度、ライブBPに登板、15日の試合前もブルぺンに入っていた。「試合で投げられるレベルには近づいている」(本人)というが、一方で打者としてここ10試合、本塁打がなかったことは負担増の何よりの証左だ。

「実戦形式で球数を投げるのは負荷が高い。(打者専念で)やらないよりも、やった方が体への負担は大きくなる。通らなければいけない道ではある」と、15日の試合後の本人はこう言っている。

「(投打)同時にやるのが(自分の)通常のスタイル。逆に(右肘と左肩手術明けで打者に専念していた)これまでがいままで通りじゃなかった」

 二刀流が「通常のスタイル」とはいえ、打つだけでなく走ることも影響を受けている。ここまで11盗塁。59盗塁をマークした昨年よりペースダウンしているうえ、盗塁死が4つ。すでに昨年と同じ数だけ失敗しているのだ。

 エンゼルス時代の大谷は二刀流に固執した結果、傷だらけになった。

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