「食品添加物よりはるかにこわいゲノム編集食品」天笠啓祐著

公開日: 更新日:

「食品添加物よりはるかにこわいゲノム編集食品」天笠啓祐著

 ゲノム編集食品とはある種の遺伝子操作をした食品で、日本ではトマト、マダイなどの食品が既に出回っている。

 ヨーロッパでは受け入れに積極的な欧州委員会と、反対しているEU加盟国の対立が激しい。ゲノム編集の技術には問題があり、編集の際に標的となる遺伝子を壊すだけでなく、ほかの遺伝子も壊してしまう可能性がある。だが、日本政府はゲノム編集食品をごり押ししている。その背景には、食料生産のハイテク化と、食料安全保障という問題が絡んでいる。戦争ができる国づくりには食料やエネルギーの自給率を上げる必要があるのだ。

 気づかぬうちに広がっているゲノム編集食品の怖さを指摘した一冊。

(ユサブル 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する