よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…
「僕、宝塚シニアで今岡さんの後輩なんです」
阪神での現役時代、交流戦の際に西武の中島宏之に突然、挨拶をされて驚いた。
「宝塚シニアに後輩なんておったんや。高卒? どこの高校や?」
「伊丹北高校です」
「普通の県立やん」
調べたところ、小学校の時から投手で、後にソフトバンク入りする山崎勝己とバッテリーを組んで全国大会に出場。宝塚シニアでも全国大会に出たものの高校受験で報徳学園に落ちてしまった。気持ちを切り替えて入学した伊丹北では、1年夏からレギュラーで高校通算43本塁打。後に「もし僕が報徳へ行っていたら、野球をやめていたかもしれません。厳しい練習にはついていけません」と語っている記事を読んだ。
強豪校でないにもかかわらず、西武からドラフト5位指名されたのだから大したものだ。
よく間違えられるのは、現巨人・田中将大が出身の宝塚ボーイズ。こっちは昔から強豪で知られるが、僕は比較的新しく、実績のない宝塚シニアを選んだ。在籍していた少年野球チームから毎年2、3人が入っていて仲間がいること。練習場所が一番近かったこと。あとはあまり深く考えなかった。中学校の軟式野球部という選択肢もあったが、高校野球を見据え、中学では「硬式」がやりたかった。