千房 中井貫二社長(1)“高級お好み焼き店路線”で「コナもん」との差別化戦略に成功

公開日: 更新日:

 大阪の「コナもん」といえば、お好み焼き。大阪を代表するお好み焼きチェーン・千房株式会社の2代目社長、中井貫二氏(49)が創業からの歴史を語る。

「私の父は、大阪の長居というところで、老夫婦がやっていたお好み焼き屋さんを継いで経営していました。しかし、その場所を退居することになり、1973年、道頓堀にほど近い難波千日前に千房1号店をオープンさせました。実は、父はお好み焼き屋さんを“恥ずかしい”“格好悪い”と思っていたようで、本当はやりたくなかった。しかし、オーナーである自分が恥ずかしかったら、従業員はもっと恥ずかしいだろう。であるならば、従業員が誇りを持って、プライドを持って働けるような格好いいお店をやろうということで、創業当時から高級感を出すことを意識していたそうです。内装は赤じゅうたんで、母は着物に割烹着で接客をしていました。千日前のその店は2階にあったため、注目を浴びるお店にしようという思いもあったようです」

 1号店オープンの時から多店舗展開を考えていたという先代。すぐに店は従業員に任せて、自分は経営に回った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」