著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

公開日: 更新日:

 小説、ノンフィクションの両ジャンルで活躍する作家・増田俊也氏による新連載がスタートしました。各界レジェンドの一代記をディープなロングインタビューによって届ける口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「典明さんは馬にブラシとかかけなかったんですか」

加納「ときどきはしてたよ。でも毎日、朝晩面倒見てはいなかった。それはスタッフがやってくれてたことだから。基本的にこっちは乗る時だけ引っ張り出してやってるわけだから。ときどきブラシかけたり洗ったりはしてやってスキンシップを取ってたけど。そういうスキンシップのしかたなんかも畑さんはうまかったな。馬のほうがわかってるんだよね」

増田「畑さんの感性でしょうね。その感性を見抜くのも典明さんの感性。作家の畑正憲、写真家の加納典明、2人の感性の激突。表現者が同じ土地で生活して、お互い影響を与えあって、4年間っていう月日を過ごして、またそれぞれの道へ戻っていく。典明さんが東京へ戻られたのは馬に乗っているときに転倒して大ケガを負ったからと聞いているんですが」

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