今後の投資は集中か分散か…トランプ・ショックでの運用利回りを年初から分析した
トランプ関税によるショックから約2カ月が経過し、米株価指数のS&P500は最高値目前まで回復している。新NISAでオルカンやS&P500に投資している人はほっとしているだろう。ただ、5月中旬以降は節目となる6000前後で足踏みが続いており、今後も投資を続けていいか、迷うところだ。そこで、トランプ・ショック前後の相場の動きをeMAXIS Slimシリーズで復習しておこう。
年初来の値動きを見ると、オルカンは直近までで約2%の下落となっている。同様にS&P500は、同7%の下落だ。
では、下落相場に強いといわれるバランス型はどうか。8資産均等型の値動きを見ると、年初来の値動きはほぼゼロ。トランプ・ショックによる一時的な下落はあったものの、すでに年初の水準を回復していることになる。
8資産均等型とは、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートの8資産に12.5%ずつ均等に投資するファンド。幅広い資産に分散されているため、今回のような下落に比較的強いことがわかる。