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南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

コメも複雑だが…日本は「クスリ」の流通も複雑怪奇

公開日: 更新日:

 とんでもない大臣が現れて日本中が驚きました。「支援者がおコメを持ってくる」と、大臣の立場を利用してワイロ(おコメ)をせしめていることを白状したのに、なぜか司直は問題にしていません。

 そういえば2021年1月、トイレで「コンニャク」5枚を手渡されて起訴された農林水産大臣もいました。大臣への貢ぎ物は慣例なのでしょうか。日本は貢納制です。新しい農水大臣は「うちはフランスの習慣なのでおコメじゃなくてライスを持ってきてください」なんて言うのでしょうか。

 ところで、おコメは絶対量が少ないのでしょうか、それとも目端の利く大阪商人が買い占めているのでしょうか、はたまたやっぱり犯人はノーキョーなのか? いまだにコメ不足の原因がハッキリしないとは、日本の国土は闇のシステムで覆いつくされているかのようです。

 自民党議員のパーティー券問題も同様です。議員の秘書をされていた患者さんが何人かいて、彼らによれば悪逆の本山は、領収書を支援者に乱発しなければならないことだそうです。「支援者が領収書くれってせがんできて大変でしたよ」。こんな脱税制度に、国税庁は全く関心がないようです。なんとも不公平な社会です。「これで世の中が回ってるんだからしかたないよ」ということなのでしょうか。

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