東北福祉大が大学選手権V 胴上げ投手・桜井頼之介が同僚の堀越啓太に代わりドラ1候補に急浮上
15日、神宮で行われた大学選手権決勝で福井工大(北陸大学)を8‐1で下し、2018年以来、7年ぶりに優勝したのが東北福祉大(仙台六大学)。
原動力は7安打1失点、7奪三振、1四球、計118球を投げて完投した今秋のドラフト候補右腕・桜井頼之介(4年=聖カタリナ学園)だ。
174センチ、66キロと細身ながら、最終回に150キロをマークするなどスタミナも豊富。セ・リーグのスカウトがこう言う。
「速球のアベレージは147、8キロ。スピードがあるうえ、コントロールもいい。武器であるスライダーの精度も高い。フォームもいいし、センスもある。打者に対する初球、無造作にカウントを取りにいって打たれるところはあるけれども、今後の活躍次第で今秋のドラフトでは1位指名されてもおかしくない。東北福祉大では同じ4年の堀越啓太が常時150キロを投げてメジャー球団からも注目されていたものの、なにしろ制球がままならない。今年の春から立場は逆転、エースになった桜井の評価が堀越を上回った」
今後は亜大の斉藤滉直、山城京平、早大の伊藤樹、青学大の中西聖輝らの1位候補と並んでプロの注目を集めそうだ。