俳優・大和田美帆さん「父・大和田獏との『ばくみほ』活動を広げたい」
大和田美帆さん(俳優/41歳)
役者歴20年の大和田美帆さんのやりたいことは、子どものために病院を回る活動を広げること。父・大和田獏とのユニットも好評だ。
病気や障害のある子どもが歌やお芝居を見て笑ってほしいという思いで、「子どもが笑えば世界が笑う」プロジェクトを3年前に立ち上げて、今年、一般社団法人になりました。その一環で父とは「ばくみほ」というユニットで回っているんですよ。
実は20代から子どもたちのいるところへ歌いに行っていたんです。学生時代から私は保育士にもなりたくて演劇の大学と保育士の資格が取れる大学を受けたら、合格したのが演劇の方だったんです。だから、子どもはもともと大好き。好きな2つが今結びついている感じですね。
■5年前に母・岡江久美子が亡くなったこともきっかけ
始めたもうひとつの理由として、5年前に母(岡江久美子)が亡くなった時に「人は誰かに何かを与えて亡くなっていくんだ」としみじみ思ったことも大きかったです。いろんな人に種をまいて、受け取った人はその種を育てて生きていくんだなと。とくに母はそういう人でしたから。
好きだから20年間、ミュージカルを続けてきましたが、人のためになることとして病院などを回り始め、今は父を巻き込みました(笑)。父は前からそういうことをやりたかったらしいんです。いずれは病院を訪ねて、子どもの前で童話を読み聞かせたり、紙芝居をやる「おはなしおじさんになりたい」と思っていたみたいで。