長嶋茂雄さんの「おカネの話」で思い出すバクチの一幕…巨人のスーパースターはやっぱり違った

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古賀英彦氏による「気がつけば13球団50年」(第5回=2010年)を再公開

 “燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、身近に接した者それぞれに「長嶋茂雄像」を強く印象づけた。日刊ゲンダイ連載で多くの球界OBが語ってきたその実像を再構成して緊急公開しする。

 今回は選手や指導者として50年もの間、13球団を渡り歩いた古賀英彦氏による連載「気がつけば13球団50年」(第10回=2010年)を再公開。本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま。

  ◇  ◇  ◇

 長嶋さんとおカネといえば、こんなことも思い出す。僕が巨人に入団した1962年のシーズンだった。当時は遠征の移動は列車が普通で、大阪や広島に行くのに8時間も10時間もかかった。選手たちは退屈しのぎによく車中で花札やポーカーを楽しんだ。

 長嶋さんもやったが、すぐに、

「古賀、おまえ、代わりにちょっとやっておけ」

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