長嶋茂雄さんは「広報には内緒だよ」とボクたちと同じ立場で出演を快諾してくれた

公開日: 更新日:

アナウンサー松下賢次氏による「世界の松下です」(第2回=2008年)を再公開

 “燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、接した者に強烈な「長嶋茂雄像」を印象づけてきた。日刊ゲンダイでの連載から、その実像を再構成して緊急公開する。

 前回に引き続き、今回もアナウンサー松下賢次氏による「世界の松下です」(第2回=2008年)を再公開。本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま。

  ◇  ◇  ◇

「どーしたの? 毎日、来て?」

 長嶋茂雄さん(写真)が、タオルで汗を拭きながら聞いてきました。

 昭和50年。長嶋監督1年目の7月、巨人は最下位を迷走していました。そのため、恒例の前半戦を振り返るという会見はしない方向でした。

 しかし、直接お願いしたらどうか。それで試合前、われわれは連日、長嶋さんがランニングする時間から球場で待ち構えていたのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン