阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし
迫力不足はいかんともしがたい。貧打に喘ぐ巨人が昨15日のオリックス戦に敗れて3連敗。オリックスには2年連続の3タテを食らい、交流戦最下位にドッカリである。
交流戦のチーム打率.219は12球団ワースト4位、27得点は同ワースト2位。主砲の岡本和真が故障で離脱し、坂本勇人の調子も一向に上がらない打線は、「この日も3番・吉川、4番・丸の並びで、日替わり状態の5番は増田陸。迫力に欠け、阿部監督の苦心が伝わってくるようです」と他球団スタッフが同情するほどだ。
四回に1点を先制したものの、それまでオリックス打線を散発3安打に抑えていた先発の戸郷翔征が五回に突然の乱調。打者一巡の猛攻にあって5点を失うと、今の巨人打線に試合をひっくり返すほどの勢いはあるはずもなかった。
「なかなか噛み合わないけど、こういうことは長いシーズンやってればある。辛抱してやっていくしかないんでね」
試合後、そう話した阿部監督。チームの窮地に今月に入って投手の山田龍聖、外野手の鈴木大和、三塚琉生と3人の育成選手を相次いで支配下契約。3人とも一軍登録し、「ヤングジャイアンツで行く」と若手に活路を求めている。