著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

「日常生活自立支援事業」を活用しよう…親の不安や疑問に対応

公開日: 更新日:

 人は60歳を過ぎると認知機能が少しずつ衰えていく。人やモノの名前が思い出せず「あれ」や「それ」を連発するくらいならともかく、判断力の低下で日常生活に支障をきたし始めると思いがけないトラブルになりかねない。

 もし親がそのような状態になった(なりそうな)場合の選択肢として考えられるのは成年後見制度だが、制度の複雑さなどから利用率は低い。よほどの問題が起きない限り腰を上げるきっかけにならないようだ。

 では、そこまで判断力は落ちていないが、日常生活を送るうえで少し不安のあるようなケースはどうしたらいいのか。実はどの地域にも相談窓口と対応する制度が用意されている。

 それは日常生活自立支援事業と呼ばれるもので、「福祉サービスの利用や銀行での送金などの手続きに不安がある」「役所からの書類が来たけど書き方がわからない」「通帳や権利証の管理に自信がない」など、毎日の暮らしの中で感じる不安や疑問、判断に迷ったときに助言や訪問、同行をしてくれるものだ。

 窓口は各市区町村に必ずある社会福祉協議会。基本的な流れは電話などで問い合わせ↓担当者との面談↓支援内容の決定↓契約を結ぶというもの。ここで重要なのは支援を受ける本人がしっかり契約を理解できることが最低条件。あくまで本人の承諾のもとで進められる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景