洗礼は鴻上尚史のダメ出し 筒井真理子さんの駆け出し時代

公開日: 更新日:

■「こんなにバカだとは……」

 青学は当時、ハマトラやニュートラの時代で、同級生がどんどん涼しく、奇麗になってました。それと早稲田の違いたるや! でも、そこがいいなあって。もともと高校(甲府第一)はバンカラでしたし、うちの母の年の離れた兄が早稲田の学生で、学徒出陣で亡くなっているんですね。ですので早稲田に行くのは大賛成してくれました。

 それで劇団に入れていただいたんですけど、主宰で演出の鴻上さんはとにかく怖かった。飲み会にも絶対顔を出さないし、雑談なんか一切しない。

 3日くらいした時、「本番中に襲撃してまでして入ったのに、こんなにバカだとは思わなかった」って。実際、あまりにポップでセリフが速くて、ついていけなくて、駄目出しを聞くたび、このまま生きてていいのかなあという気持ちになったりしました。

 高田馬場の芳林堂書店でスタニスラフスキーのメソッドの本を買ったころ、鴻上さんから平台の上であぐらをかいて、目をつぶるよう言われました。


「そこはフライパンで、君たちはポップコーンの種だ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました